大好きな弦楽四重奏曲 バルトーク4番

バルトークの頂点の時期の名作です。

バルトークの内省的な知性とハンガリーの野性味溢れる血が組み合わさり、無調整の皮膚感覚を刺激する静寂から暴力的な舞踏までが渾然となった名曲。

私見ですが、バルトークはこの作品の後、アメリカに渡って駄目になった。同世代のラフマニノフやシェーンベルグ、ストラヴィンスキーが米国に渡って大成功したのを横目に、極端に内向的なこの男まで追随した。

ラフマニノフは元から大衆的だが、シェーンベルグやストラヴィンスキーは権威を保ちながらもアメリカ人に迎合することに成功した。けど、正直すぎてプライドが高すぎたこの男は社交的にも作品的にも破綻したんだと思う。

バルトークは、 従来の音楽理論を突き抜けるために 、自分の血となる東欧の伝統音楽のルーツに、無調整という当時の最先端の知性を取り入れた。この時代、バッハやベートーベンの伝統的な音楽理論で先人の天才たちが作り尽くし、新しい作曲技法が求められていたんです。私はこの当時の作曲家の中で、バルトークとベルグが好きです。というより、ベートーベンとショスタコーヴィッチの次くらいに大好きです。客観的にも優れた作品が多いと思います。

ボッティチェッリ の前でバルトークを弾くって、パロディっすか?

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