日本人で好きな作曲家 黛敏郎

日本で有名なクラシック音楽の作曲家と言うと武満徹を上げる人が多いですが、この方たちは実際に彼の音楽を聞いたことがあるんでしょうか?

武満が世界的に有名になったのは、雅楽などの日本の音階で、尺八などの日本独自の楽器を使った ノーベンバー・ステップスという曲をニューヨークで発表して絶賛されたからなんですが、これは単に物珍しさからではなかったのか?

その後、武満はミニマル楽派に近い、キレイなメロディをユニゾンで弾くという非常に単調なピンク・フロイドか?というような音楽を作り始めます。単調で面白くありません。

黛敏郎の音楽は、メロディと伴奏というクラシックからポップスまで普遍のアンサンブルでは作られていません。どちらかと言うと倍音成分をユニゾンのように使った音楽が短時間で変化する音楽といういより音響に近いものです。いわゆるスペクトラムと言われる手法です。知性の中にある感情より本能にある感覚が刺激される、まさに現代の音楽です。

この曲でお経を合唱に取り入れたセンスは大したものだと思います。コーラスのように音程が整えられていない多人数でリズムが揺らぐ読経は彼の音楽スタイルにぴったりです。というより、日本的な感性を歌いながら西洋の和声という響きにどっぷり嵌った武満などの日本の現代音楽に、黛敏郎は 声明などの日本独特の響きの感覚を主張したかったのではないのだろうか?

黛さんも岩城さんも涅槃の彼方に逝かれました。黛敏郎涅槃交響曲でございます。

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ザッバールのフェス

Feats of Żabbar Charch of Our Grace Good moon! It brings out beauty of the decoration more.

時計回りにヴァレッタからマルサックスロックに向かうと、途中にザッバールという町があります。この町には、この地域を統括する教会があり、信仰深い町で有名です。

9月8日の後の最初の日曜には、この教会がスポンサーとなってサイクリングのレースが行われ、その後夜にはお祭りになります。ご覧のように教会を中心に街全体がライトアップされて、楽団が行進し、花火が打ち上げられます。

けど、8時前くらいから、マルタのお祭りの定番のマリア像の教会から運び出されて巡礼が始まり、それを見届けるとこの人混みはサ~となくなります。本当に信仰のためのお祭りで、バカ騒ぎのためのお祭りではありません。 これは、イスラのCharch of Our Graceでの戦勝記念日の後のフェスでも同じです。

ここのマリア様は銀に輝き、美しかったです。しかし、マルタの人はマリア様好きやなァ~。

とあるカップルが、カフェの隣の席でいちゃついていて、女性が「マルタの女は、結婚まではそういうことはしないのよ。貞操を守るの。」って言ってたけど・・・男を焦らしてるだけの女を見て「ウソつけぇ~」とツッコミを入れたくなったのもいい思い出です。
さすが、処女受胎を肯定する宗教の国ですな。何でもかんでも女のウソはまかり通るんでしょうか?

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ベートーベン バイオリン協奏曲

ヴァイオリンの協奏曲はピアノ協奏曲に比べて少ないです。オーケストラと同じ音色の楽器ですし、音量も小さいわけですから作りにくいんだと思います。

そのヴァイオリン協奏曲で私の好きな作品を残したのは、ベートーベン、ショスタコーヴィッチそれにシベリウスです。他は、ブラームス、ドヴォルザーク、サン・サーンスなんかでしょうかねぇ。

その中でも、ベートーベンのが一番好きです。高揚感と肯定感が優しさや切なさと渾然となった ベートーベンの中期の音楽の代表と思います。伸びやかに歌っていくヴァイオリンの旋律を聴いていると、交響曲第3番の1楽章を彷彿とさせます。交響曲よりもっと繊細で感傷的ではありますが。

この曲は、ヴァイオリニストにとってとっても難しい曲ではないかと思います。ブラームスのように、伴奏がガッチリしていて適当に弾いているだけで様になる曲ではありません。ベートーベンにしたら、構成がガラガラで伴奏が弱く、隙間だらけの音楽です。その上、伴奏が追随的で、バイオリンが音楽を作って引っ張っていかないといけません。テクニックだけでなく、音楽を持ちこたえさせる能力が必要な表現の難しい曲だと思います。

きっと、ベートーベンは伴奏に埋もれるヴァイオリンの処理に困ったんだと思います。ソロ楽器として目立たせるためのベートーベンの結論だったんでしょう。だから、ベートーベンはチェロ協奏曲なんかも書いていません。ピアノを入れれば大丈夫と思ったのか、同じ時期にピアノとヴァイオリンとチェロの三重協奏曲は書いていますが。

この時期は、ベートーベンは、アンサンブルの機能や音楽の運動性を楽しむ古典派から、メロディラインと伴奏という音楽の表現力を楽しむロマン派に移っていった時期でもあります。

この時期、ベートーベンは交響曲、弦楽四重奏曲、ピアノ曲で傑作を量産しました。この時期独特のベートーベンの音楽が持つ伸びやかな音楽を聞いていると、本当に心が元気になります。その代表がヴァイオリン協奏曲です。

youtubeで一番面白いと思った演奏がこれです。起立形式の室内管弦楽団で、ガット弦のピリオド奏法や管では古楽器を使い、楽譜もi-pad。いかにも「今」ですな。 オーストリアの地球の裏側のオーストラリアからチャレンジするんですから、相当な意気込みだと思います。スタイルが新しいだけでなく、ものすごく演奏の質も高い。それに比べ、お芸術の上に胡座をかいてる日本のオケときたら・・・。

日本でもこういう室内管弦楽団ができてこないですかねぇ。オーストラリア室内管弦楽団。

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マルサックスロックのフィッシュ・フェスティバル

ホテルの屋上から撮影したマルサックスロックのフィッシュ・フェスティバル。遅い時間なので歩道の人はまばらになっていますが、道路に急遽作られたオープン・レストランが人で満杯です。アイツら日本人の3倍は食いますから。

マルサックスロックの朝市は有名で、日本人観光客も訪れていました。首都のヴァレッタから日帰り観光が可能だからです。 公共バスも出ています。 毎週日曜に開かれるので、滞在日程が会う方も多いのでしょう。

けれど、このフィッシュ・フェスティバルは訪れたことのない方が大半だと思います。理由は、年1回しか開かれないこと。地元では有名で身動きがとれないほど人が集まりますが、観光業界にはあまり知られていなくて、どのガイドブックやネットの情報にも載っていないからです。更に、夜なのでヴァレッタからの日帰りは無理なこと。

私も、偶然日程があたっただけで、ホテルのフロントで教えてもらって始めて知りました。今回は、これ以外にも、事前に知らなかったフェスに何度も巡り合ってラッキーでした。

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音のカテドラル ブルックナー交響曲5番

ブルックナー、バルトークそれにショスタコーヴィッチと、女性から理解がえられない音楽が大好きな陰キャの私です。

ブルックナーの音楽は独特で、私が知らないだけかもしれませんが、ああいう音楽を作った作曲家は他にいません。

普通の音楽は、ロックからクラシックまで、旋律や和声 が時間経過とともに展開して音楽は形作られます。音楽理論以前に、「時」というものが音楽の法則で絶対的な要素です。そこが絵画や彫刻とは違うところです。

ブルックナーは、その「時」の法則からはみ出た音楽を作ったと私は感じます。ブルックナーが意図的に挑戦したわけでなく、自分の音楽を作ろうとして結果的にそうなったんだと思います。ブルックナーの音楽に、そういう意図的なところがないからです。

ブルックナーが作品を作った当時は、演奏者からのウケは良くなかったようで、何度も書き直したりしています。こんなヘンテコな音楽をどう演奏すればいいのかやりづらかったのだと思います。

ブルックナーの音楽ではメロディ・伴奏が時間にしたがって流れていくという音楽の普遍の構成ではなく、個々の音響が空間に配置され凍りつき、それが巨大な音の建造物を作るようなことになります。時間の流れという要素は少なく、音響が作る巨大な空間で時を忘れて佇んでいるような錯覚に見舞われます。

まるで巨大なカテドラルの中で、尖塔の下の闇とステンドグラスからの光の散乱に吸い込まれていくようです。だから、ブルックナーの仕事は、巨大な音空間が作れる交響曲の作曲と、教会でのオルガン演奏が主要な場でした。

こういう感情表現としての音楽ではなく、なにか絶対的なものへの帰依を感じられる印象から、ブルックナーの音楽は宗教性が強いと言われるんでしょうか? 確かにあの音楽には、無宗教の私でさえヨーロッパのカソリック教会の中に入って感じざるをえない人為的な神秘性を感じます。

こんな音楽を作った作曲家は他にいません。もう神秘体験の中でトリップしているようです(注:作者は薬物によるトリップ体験がないもので想像です。)。その中でも特に巨大な音空間を感じられるのが交響曲の5番と8番です。

チェルビダッケのブルックナー、交響曲第5番。カラヤンとともに巨大な音空間を作る指揮者です。その様子が指揮ぶりからよく分かります。

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マルサックスロック近くのビーチで交通法規を考える

St.Peter’s pool, north west of Marsaxlokk

ヨーローッパではこういう岩場が平気で海水浴場になります。遠浅の砂浜が海水浴場という固定観念はありません。

もちろん、監視員なんかいません。深い岩場の入り江で溺れても自己責任です。溺れたから「バカだ、管理区域外で泳いで。」という人も「行政がきちんと管理していないから!」という人もいないんでしょう。

おまけに、こういう岩場では若い男のグループが必ずダイブを行いますねぇ。日本だったら柵を張り巡らせて「立入禁止」とか「飛び込むな」とか大きな看板が立つんでしょうねぇ。ヨーロッパの交差点はラウンドアバウト、日本の交差点は信号厳守って、こういうところも同じ感覚なんでしょう。

信号待ちがないラウンドアバウトは私にはすごい快適でした。日本でも都会は無理でも田舎はラウンドアバウトにしたら良いのにって・・・歩行者も車も通らない田舎の交差点で待つ腹立たしたときたら・・でも、日本人のメンタリティじゃあ無理でしょうねぇ。

・・・しかし、アングロサクソンの混じったパツキンの水着ときたら・・、メロンじゃなくってドッジボールっすよ・・最初は「スゲェ~」だったんスけど、見慣れてくると「牛」ですな。

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日本で最高の声楽 声明

京都の東本願寺を偶然訪れたときに、4人の僧侶がお経と言うより声明を広い本堂で唱えていました。伽藍堂で天井の高い本堂に独特のモードの旋律が響き渡る素晴らしい体験でした。

確かに、日本の声明にはオペラなどのように際立った技巧はありません。しかし、ヨーロッパのコーラスや宗教音楽のグレゴリオ聖歌などと並ぶ素晴らしい音楽だと思います。

何より、日本人に私には、クラシックやロックなどの西洋音楽を聞くときにある「知性」という壁がなく、脳や心ではなくてもっと根源的な生や死という部分に直接飛び込んできます。ソコを狙って技巧の限りを尽くしてもあまりうまく行かなかったメシアンなどよりよほど素晴らしい。

ただ、残念なことにCDやストリーミング、動画でマトモな声明はあまりありません。この動画は私が聞いた声明の中で最高のものです。

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マルサックスロックの魚市場と円安

毎週日曜日の午前中に開かれます。マルタではものすごく有名で、どのガイドブックにも載っていますが、正直大したことはありません。

魚屋は端の10軒ほどだけで、しかも大きな魚を扱っている店がほとんどない。後は八百屋に土産物屋や雑貨屋です。これなら、シチリアのカターニャの魚市場のほうが見応えがあります。カターニャでは名物のカジキの頭を落として、長いクチバシ付きで置物のように置いてあり、またイタリア語の独特の大声の呼び込みが響き渡り独特の雰囲気です。

マルサックスロックはマルタにしたら大きな町です。けどスーパーがありません。近所の街にもミニコープみたいなよろず屋があるだけです。この青空市場は観光客相手だけでなく、地元の重要なインフラでもあります。

そういう国と日本は給与水準も物価も同じなわけです。日本の経済が30年間停滞しているからと言っても、おかしくありません? 日本で言えば1960年代後半から70年代前半のレベルです。30度を超える気温で数時間放り出されてる魚食う気します?

こういう統計はインフレ等も勘案しながらドルベースで算出されます。しかし、その統計を歪めるほどの円安政策による国民の窮乏政策の結果だと思います。でないと開発途上国の庶民が日本に来てバカ買い・バカ食い出来ない。

高級店でバカ食いする外国人を横目で見ながらコンビニ弁当を食う日本人が、こんな円安でしか利益が出ず儲けた大金は社内留保と国外投資に使うトヨタなんかを崇めているのは滑稽です。

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陰キャの極地 ショスタコーヴィッチの弦楽四重奏

私の一番好きな作曲家の一人です。ベートーベンの次くらいに好きです。理由はシンパシーという主観的な側面。そして、作品のクオリティや作曲技能という客観的な面でも最高に評価しています。

しかし、ショスタコーヴィッチでも交響曲は好きではありません。ソビエト政府の検閲などあったんでしょうが、伽藍堂で満たされない。それに対して、大きなホールで大人数を対象にしていなかった室内楽などは検閲が甘くショスタコーヴィッチが結構好きに作れたと言われていて、もう陰キャの極地の充足が味わえます。本当のところは分かりませんけど。

その中でも弦楽四重奏曲は最高です。主観的に見ても客観的に見ても、これほどの室内楽を残したのはベートーベンとバルトーク以外はいませんが、バルトークは作品数が少ないです。負けず劣らずのクオリティで、作品数も考えると、後はハイドンぐらいでしょう。

室内楽でもピアノが入っている曲は駄目です。ショスタコーヴィッチはピアノ協奏曲からピアノ・ソナタに至るまでピアノが入ると良くない。優秀なピアニストであったショスタコーヴィッチのピアニストとしての表現意欲が全面に出て、めっちゃ甘ちゃんな曲になります。作曲家として頭の中を五線譜に描き移した純粋な創作ではなくなるからだと思います。

どの弦楽四重奏が特に好きというわけはありませんが、一番マトモな演奏の動画が残っていたのがコレ。さすが、エマーソンは上手いですな。けど、中庸すぎるんです。

オールドスタイルだが、最高レベルの弦楽四重奏団。スタイルは先輩格のラ・サールに似る。

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マルサックスロック マルタの漁村でオネエに会う?

Marsaxlokk  中央は有名なカテドラル

ここは日曜の午前中魚市が開かれる有名な漁村であり、観光地です。

マルサックスロック周辺の特徴は、写真の通り独特な漁船が数多く港に停泊していて、マルタ原産の石マルタストーンで作った独特の建物と一体となって明光風靡な光景を織りなすことにあります。

ところが、マルサックスロックの周囲はマルタで唯一の貿易港となっていて南にはコンテナ・ヤードが北には天然ガスや石油の積み下ろしのための大型タンカーや貯蔵タンクが並んでいて、俯瞰すると興ざめしてしまいます。

私も魚市を目的に土曜の昼から月曜の朝まで滞在したのですが、なんとその土曜の夜は年に1回のフィッシュ・フェスティバルでした。また後日紹介します。

おまけに、そのフェスティバルに先立ってカテドラルでは結婚式が挙げられていました。イブニングドレスを来て濃いメイクをした白人の女性は素晴らしく美しいですが、なにかアジア人にとっては近寄りがたいくらいの違和感がありましたよ。要するに、ニューハーフのオネエに見えるんです。

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客観的にも主観的にも素晴らしい ハイドン

クラシック音楽のアンサンブルの基礎をすべて築いた偉人です。アンサンブルが分かりやすく、聞いていて面白い作曲家です。音楽の構成がスケルトンのように素人にも見えて、音楽がどう生まれすのか本当によく分かる。特に、こういう古楽器の演奏だと、響きが薄いので一段とハッキリと分かります。

もちろん作品も素晴らしい。モーツァルトやベートーベンに比べて人気がないのは、オペラのアリアのようなメロディーラインやロマン派につながる後期古典派の感情表現がなく、音楽の構成の妙で聞かせる作曲家だからと思います。そんなものマニア以外は興味がないでしょう。

私は、この80番代くらいの交響曲が一番好きです。快活でエネルギーがあって、よく歌う。この演奏は、古楽器やピリオド奏法というだけが売り物でもないようで、素晴らしい生命力のある演奏を奏でてくれます。知らないオケですが、素晴らしい演奏です。

もう今や、どのオケが素晴らしいとか悪いとかはなく、田舎の名前も知らない地方のオケでも十分に素晴らしい能力を持っています。そして、そういうオケは特徴を出して大都市の有名なオーケストラに勝負を望んでいきます。

まさに大企業に望むベンチャー企業のようで、その清新さやエネルギー溢れる演奏は素晴らしいことが多いです。きっとメンバーは収入面などで大変だろうし、マネージャーはスポンサー探しであくせくしてるんだろうけど、頑張って欲しいものです。

以前、橋下知事時代にオケの補助金をやめると言って、大阪のオケは困っていましたが、ソラいつまでもあんな旧態然とした代わり映えのしない演奏をしていれば当然でしょう。いつまでも「お芸術」の上に胡座をかいているからです。こういう演奏の爪の垢でも煎じて飲めばいい。

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Breathtaking View from Red Tower of Malta

It-Torri L-Ahmar コミノ島のむこうにゴゾ島が見える。フェリーはコミノ島の南岸を通りゴゾ島に向かう。

マルタ島の北端に近い内陸部に「赤の塔」と呼ばれる砦があります。この向こうはゴゾ島に渡るフェリー乗り場があるだけです。

何の期待もなく行ったのですが、この塔からの展望は本当に素晴らしかった。360度地平線まで望め、特にゴゾ島側の眺めは息を飲むみました。忘れられません。広大な光景の中切り取った写真じゃあ、どうしようもないっすね。

この塔の基礎部分は大昔の構造そのままで、床のガラス窓から昔の基礎が見えます。管理人のお爺さんが暇にあかせて説明してくれました。

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ミサ曲の帝王 ルイジ・ケルビーニ

最高のミサ曲は? 私が聞いたことがある中では、多分、バッハのロ短調。

けれど、数多くのこの手の声楽曲を、非常に高いレベルで仕上げた作曲家は間違いなくルイジ・ケルビーニとハイドンだと思う。本当に、安心して身を委ねてあの世に連れて行ってもらえます。

忘れ去られていたケルビーニのミサ曲の全集を録音して再評価を促したムーティは素晴らしいと思う。もちろん、指揮者としても超一流です。恰幅の良い、オケをよく鳴らす指揮は安心して身を委ねられます。

ところが、ムーティの動画はレクイエムしかない。ということで、ミサ曲で唯一まともな録画があったのはこれです。

もちろんいい演奏だと思います。というより、こんな構成のしっかりとした古典派の音楽でプロがやってメチャクチャになることなんてないと思います

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マルタ島 最北のマリア様

マルタ島の最北の岬には小さなチャペルとその横にマリア様の像があります。ご覧の通りインスタ映えするビュー・ポイントになっています。

どういう経緯で人里離れた岬に小さなチャペルと、断崖から海を見守るようにマリア像が設置されているのかは知りません。調べてもわからなかったです。

ここに行くまでは車2台通れるかどうかの荒れた舗装路をただひたすら真っすぐ、真っ直ぐ走ります。村も家もない平地だから道は真っ直ぐです。ところが良い気になって飛ばしていると、所々にハンプが設置されています。

このマリア様の周囲は、ビーチリゾートがいっぱいあります。その一つのビーチ横のレストランでパツキンの水着をツマミに食べたボンゴレ・ビアンコは美食の国マルタで食った最低の味だった。なんかコンビニのパスタみたいだった。

Mambo’s Beach Club, Armier Bay Beach

私がボンゴレ・ビアンコをよく選ぶ理由は、マルタの伝統的なトマト味はひつこすぎて、地中海料理風ではなくマルタ家庭料理風を出されると、ただでさえ量が多いのに食べきれなくなるからです。 美味い不味いの問題ではありません。

マルタの海は青いなァ~。

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至芸 ルービンシュタイン・リサイタル

そりゃあ、今のピアニストは上手いです。けど、こういうピアノを弾けるのはいなくなりました。

そっけなく、もったいぶったりもせず、どちらかと言うとぶっきらぼうに弾いてるだけなんですけど・・・なんとも言えない粋がある。インスタ映えじゃないけど、人生の良いところだけを凝縮したようなピアノの音。聞いているだけで、幸せに、そして自分の人生が惨めになる。

若い頃はテクニシャンとして鳴らし、老境を迎えても演奏にキズが付かないレベルの技術を維持しながら、長い演奏経験を生かして洗練の限りを尽くした音楽を作るようになる演奏者がたまにいる。バックハウスというピアニストなんかもそうです。技術的には劣りますが、私の大好きなゼルキンなんかもそうです。

こういう演奏者はいなくなりました。アルゲリッチもポリーニも、年齢や故障で技術が衰えると聞くべきものがなくなる。どこに差があるんでしょうかねぇ。

私の夢は、十代の頃からルービンシュタインのピアノのようなジジイになることでした。ある意味、それは今も変わりません。無理でしょうけどね。

1964年モスクワでのリサイタル。ルービンシュタイン77歳の演奏。このジジイの色香ときたら・・・。

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マルタ北西部の町メリーハの空と海

メリーハ・パトリッシュ・チャーチとメリーハ・ベイ、そしてマルタの青い空

マルタ島の北西部のリゾート、ブジッバを更に北西部に進むとメリーハという町に着きます。ここで有名なのは、この地域を統括する教会です。ビクトリー・デイの夜には盛大なフェスが行われることで有名ですが、私はヴァレッタ周辺の祭事とフェスに張り付いていました。

なかなか画角が難しく入り切らないのですが、この教会と坂道とメリーハ・ベイの対比は美しかったです。この空の色も撮って出し。加工は一切なしです。マルタの「晴れ」とはこういう空を言います。

マルタ島北西部は訪れる方は少ないと思います。ガイドブックにも載っていません。せいぜい「ポパイ村」というテーマパークが載っているぐらいですが、素晴らしい海岸線が広がっています。また紹介します。

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大好きな室内楽 ドヴォルザークのピアノ四重奏

ドヴォルザークの室内楽、とりわけピアノが入った3重奏や4重奏が大好きです。

ブラームスと同じ時代に生き、ブラームスに匹敵する音楽性と作曲技術を持っていたのに、なぜかドヴォルザークは軽く扱われる。

モーツァルトやベートーベンが貴族や教会をパトロンとしていた時代から、この時代は産業革命で金を持った平民に音楽が開放されていく時代でもありました。ブラームスは、台頭してきたブルジョワや平民出身の知識層相手に「オレって分かってるんだよね。」的スノッビーな音楽を書いて満足させていた。保守的な顧客に、コテコテの作曲技法をひけらかし、人生の哀愁を訴える音楽を書いた。

日本人、特に「オレは音楽を分かっている」的クラオタにブラームスが受けが良いのは、やはり保守的な日本人の中でも、とりわけそういうスノッビーなクラオタの感性に合ってるんだと思います。

同じ時代に、「北欧神話」の世界さえ再現していれば、調声を壊してチャレンジいてもOKという偏執狂のパトロンに囲われていたワーグナーとの違いは、顧客とビジネスの差でもあったのでしょう。

私のように知性が欠落している下僕は、ブラームスなんて面倒くさくって聞いてられるか~い。それに比べて、ドヴォルザークのなんと正直で心優しい音楽なことか・・・ブラームスも初期の頃はこういう音楽を書いててんですけどね・・しかめっ面のビジネスに嵌っていったんですな。

私、ドヴォルザーク大好きです。冬に暖かい部屋で聴いてると最高です。

これ、伸びやかでええ演奏ですな。ピアノ4重奏の2番どす。

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謎の修道院 Game of Thrones 聖地巡礼Part3

マルタの古都、イムディーナの城塞外の市街ラバトから20分ほど歩くと、謎の修道院の立派な建物、St Dominic’s Prioryに到着します。中庭と周囲の回廊だけは開放されていて、自由に見学することが出来ます。

ここも印象的なゲーム・オブ・スローンズの舞台です。ガイドブックなどには載っていなくて、ググってマップで探し出さなければ到着出来ません。中にはインド人のグループが一組いただけです。イムディーナに来る人の多くは首都ヴァレッタからの日帰で、仮に知ってはいても城塞からは30分以上かかるここまで来る人は少ないんでしょう。

古都といっても、城塞の周囲にはレストランやバーがありますが、少し離れるとなにもない田舎町です。その中にカタコンベが点在しています。ここのカタコンベは、他のヨーロッパのもの違い、古代の墓が多いです。日本では近世まで墓という概念がなく野ざらしにしていたのと大きな文化的差異を感じます。日本人の背骨とも言える「ご先祖さま」っていう信仰形態は、実は近世以後らしいですから。

貧乏旅行を余儀なくされていた私は、レストランも利用しましたが自炊もしました。私の自炊?は、果物・生ハム・チーズに地元のケーキです。チーズはいかりスーパーでは1,000円以上の量のハードチーズが300円ほど、生ハムは100gで1,000円以上のが120円です。これを地元のスーパーで買い込んでホテルの冷蔵庫にぶち込んでおくんです。もう、生ハムなんかおやつ代わりですよ。食いすぎると、塩辛さと発酵臭で、吐き気がしてくる。

ああぁ~、また生ハム、吐くほどたらふく食いてぇ~!!

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大好きな弦楽四重奏曲 バルトーク4番

バルトークの頂点の時期の名作です。

バルトークの内省的な知性とハンガリーの野性味溢れる血が組み合わさり、無調整の皮膚感覚を刺激する静寂から暴力的な舞踏までが渾然となった名曲。

私見ですが、バルトークはこの作品の後、アメリカに渡って駄目になった。同世代のラフマニノフやシェーンベルグ、ストラヴィンスキーが米国に渡って大成功したのを横目に、極端に内向的なこの男まで追随した。

ラフマニノフは元から大衆的だが、シェーンベルグやストラヴィンスキーは権威を保ちながらもアメリカ人に迎合することに成功した。けど、正直すぎてプライドが高すぎたこの男は社交的にも作品的にも破綻したんだと思う。

バルトークは、 従来の音楽理論を突き抜けるために 、自分の血となる東欧の伝統音楽のルーツに、無調整という当時の最先端の知性を取り入れた。この時代、バッハやベートーベンの伝統的な音楽理論で先人の天才たちが作り尽くし、新しい作曲技法が求められていたんです。私はこの当時の作曲家の中で、バルトークとベルグが好きです。というより、ベートーベンとショスタコーヴィッチの次くらいに大好きです。客観的にも優れた作品が多いと思います。

ボッティチェッリ の前でバルトークを弾くって、パロディっすか?

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マルタ版 青の洞窟

マルタの名所、ブルー・グロット。遊覧ボートが1隻います。

有名なカプリのとはだいぶ趣違いますが、マルタのブルー・グロットでございます。ブリッジの上の建物と比べるとスケール感はお分かりになると思います。このブリッジの下は遊覧ボートで通ることが出来ます。

ここは有名な観光地で、どの観光ガイドにも載っています。首都のヴァレッタから公共バスも現地ツアーもあり、多くの日本人も訪れていました。ここで、大変失礼な日本女と遭遇。

ファッションや化粧から日本人だと分かったので、落とし物を拾って「落としましたよ。」と声をかけてあげたのだが、なんかナンパ?みたいな感じでめっちゃ警戒される。遊覧船乗車後、駐車場に向かう道で前を歩いていた女が、いかにも「来るな!」ってオーラを出している・・・イヤ、アンタの行くバス停もオレの車を止めてある駐車場も同じところなんだが?親切を仇で返すとは、自意識過剰で失礼なんだよ!

この観光地から西の車で10分ほど走ると、ディングリ・クリフトの間に地元っ子には有名なTa’ Rita Lapsi View Restaurantという、名前通り地中海を一望できるレストランがあります。

グーグル・マップの評価も高かったし、イムディーナで泊まっていたホテルの女将さんも推薦だったんですが、ここの料理は・・・ウ~ン、微妙。接客も微妙。客は地元の団体と白人の家族とカップルのみ。きっと、地元の方にはいいんでしょうけど、私のようなアジア人に対しては閉鎖感を感じました。ここはイタリアか?と思いましたよ。

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