ラフマニノフ ピアノ協奏曲3番 part3

このピアノの音・・・ピアノの王者である。素晴らしい。
すべての音の出始めから消えるまでが完璧にコントロールされ、芯のある輝かしいピアノの音がズドンと鳴る。どんな重和音でも一つの響きだけ、速いパッセージでも決して音は混濁しない。常に透徹した音響が響く。
他のピアニストたちの音とは根本的に違う。こういうピアノのコントロールをできるのは、あとポリーニとリヒテルしか知らない。
ロラン・エマールやアルカンなどは音楽性溢れる素晴らしいテクニシャンだと思うし、ブロンフマンやマツエフはラフマニノフやプロコフィエフなどの派手な曲にぴったりなヴィルトゥオーゾだと思うが、前者は音楽、後者は技術を求めるがピアノの音は求めていない。

本当のピアノの王者とは、こういうプレトニョフやリヒテル、ポリーニのようにピアノを完璧に鳴らし切るピアニストを言うのだと思う。

いつもはピアニストに合わせさせるような指揮をするゲルギエフが、プレトニョフ相手に遠慮して合わせに行っているのが面白い。

特進個別塾 ミドリゼミ芦屋校

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ラフマニノフ ピアノ協奏曲3番 part2

女にしか弾けない扇情的なピアノが、男の腕力と技で炸裂する。
こんな扇情的なラフマニノフ弾けるピアニスト、他にいません。ロシア的なロマンティシズムもヴィルトーゾもないですが、メチャクチャ魅力的です。
もうこんな女流ピアニスト出てこんだろうなぁ~・・和声もモードも関係ない音楽の構成、気の向くままのホンマもんのアゴーギグ、それがものすごくショートタームのパッセージの中で爆発して、時の断片を作り、宝石箱をぶちまけたような音楽になる。鳥肌が立ちまくりです。
これができるのは、あとホロヴィッツしかいない。天才だけに許されたピアノです。
テクニック的にはヴォルドスやブロンフマンの方が上でしょう。けれど、鳴っている音楽の質のレベルが違う。スリリングさが全く違う。才能の桁が違う・・・90年代からはアルゲリッチも並になっちゃいましたけどね。男の影がなくなったアルゲリッチは終わった・・。

ところで、なんでアルゲリッチはカデンツァにオッシアを使わなかったんだろ?

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ラフマニノフ ピアノ協奏曲3番 

ベートーベンの5番、バルトークの1番と2番と並び、好きなピアノ協奏曲。ベートーベンやバルトークは楽曲としての注釈が付くが、この曲にはそんなものはない。

そして、私の知る限り、これがyoutubeで見ることが出来る、おそらく最高の演奏です。17世紀から進歩してきたモダン・ピアノという楽器の真価を思う存分味わえる。とりわけスタインウェイの音色と響きはこういう演奏のために進歩してきたんだと思わせる。

何? ブロンフマンのほうが良い? イヤ、安定して整ってはいるが、タメもアゴーギクもなくってスリリングさがないでしょ。それってこの曲では大事な要素だと思うんですよ。スリリングさはアルゲリッチと双璧。ピアノの鳴りはブロンフマンと双璧。これぞライブ!

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