ラフマニノフ ピアノ協奏曲3番 part2

女にしか弾けない扇情的なピアノが、男の腕力と技で炸裂する。
こんな扇情的なラフマニノフ弾けるピアニスト、他にいません。ロシア的なロマンティシズムもヴィルトーゾもないですが、メチャクチャ魅力的です。
もうこんな女流ピアニスト出てこんだろうなぁ~・・和声もモードも関係ない音楽の構成、気の向くままのホンマもんのアゴーギグ、それがものすごくショートタームのパッセージの中で爆発して、時の断片を作り、宝石箱をぶちまけたような音楽になる。鳥肌が立ちまくりです。
これができるのは、あとホロヴィッツしかいない。天才だけに許されたピアノです。
テクニック的にはヴォルドスやブロンフマンの方が上でしょう。けれど、鳴っている音楽の質のレベルが違う。スリリングさが全く違う。才能の桁が違う・・・90年代からはアルゲリッチも並になっちゃいましたけどね。男の影がなくなったアルゲリッチは終わった・・。

ところで、なんでアルゲリッチはカデンツァにオッシアを使わなかったんだろ?

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