ベートーベン 交響曲8番 part2

コチラはフルオケのオールドスタイル。ピリオド奏法なんて薄い音響は一切なし。

フルオケで鈍重な演奏形態のはずが、このスピード感とダイナミズム。それに、本当に寸分の狂いもないアンサンブル。すべてのパートのメンバーにまったくズレがない。まるでポリーニやリヒテルのピアノのようです。

30年も前の演奏ですが、長年演奏をしてきたカラヤンとベルリン・フィルのコンビには、進歩した今の優秀なオケでも太刀打ちできないことが山程あります。

これほど音楽を敬愛し、丁寧で、心のこもった演奏があろうか。 そのカラヤンとベルリン・フィルの実力を見せつけるのにピッタリな曲です。CDはもっとえげつないでぇ~。私は、録音が残っている中で最高の指揮者はと聞かれたら、なんの躊躇もなくカラヤンを挙げます。

これを聞いて「カラヤンの音楽に魂がない」とか「カラヤンは商業主義」とか言う言葉だけで片付ける御仁がいたら、いつまでも「心はバーンスタイン」っていうグラモフォンの宣伝戦略に乗せられている愚かしさを恥じるといいと思います。

ちなみにこんな映像を見て、「カラヤンの指揮はカッコつけ」「バーンスタインの指揮は熱情的で心がこもっている。」という方がいたら、あまりにも愚かです。どう演奏するかなどリハーサルで決まっているのです。だから、メンバーなんて指揮者見てないじゃん。

いくらイキリたッても、コンサート中に数十人のメンバーに指示できるなんてない。本番の指揮者の仕事は、「オラ、練習通りヤレよ」「ダレたことすんなよ」と睨みを効かせることです。イキがった姿はただのパフォーマンスでしかないんですよ。ムラヴィンスキーなんて言うカラヤンと並ぶ有能な指揮者は、演奏中眉一つ動かさず、指揮棒をメトロノームのように機械的に動かしながらメンバーを睨みつけているだけです。

カラヤンとベルリン・フィルの名演。当時はまだ西ベルリンだった。

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