ベートーベン 交響曲8番 Part3

何種類かベートーベンの交響曲全集は持っていますが、その中で一番よく聞く新鮮で面白い演奏がアーノンクールがヨーロッパ室内管弦楽団を指揮したのです。

古典派の音楽は構成がガッチリと決まっているので、なかなか特徴が出せない。そこで、古楽器を用いたり、ピリオド奏法を取り入れたりと、要するにアンサンブルを工夫するより音楽の構成そのものを変えるような手っ取り早い手法が最近は取られます。

まあ、演出を工夫するより、役者を変えたほうが楽で簡単だというわけです。

その中で、これほど工夫を凝らし、いままで聞いたことがないアンサンブルや響きを、もう手垢の付きまくったベートーベンから引き出せる指揮者はいません。聞いていて、これほど面白いベートーベンはそう聞けるものではない。

私、アーノンクールをめっちゃ高く評価しています。 けど、そのアーノンクールも後期ロマン主義なんかでフルオケをやると、旋律とカウンターパートと伴奏と言うガラは大きいが単純な音楽ですから、やはりアンサンブルの妙が聞かせられないので凡庸になってしまいます。

そのアーノンクールも最近亡くなりました。 いつまでも音楽に新しい発見と歓びを求め、晩年を「成熟」や「老境」に逃げなかった見上げた男です。

特進個別塾 ミドリゼミ芦屋校

予約なしにいつでも毎日でも学習できる。ベテラン講師が直接個別指導する塾。神戸高校を目指す中学生や関学を目指す高校生には塾からは宿題も出しません。神戸大以上の国立大学を目指すのなら予習中心の学習で引っ張ります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

PAGE TOP