ドヴォルザークの室内楽、とりわけピアノが入った3重奏や4重奏が大好きです。
ブラームスと同じ時代に生き、ブラームスに匹敵する音楽性と作曲技術を持っていたのに、なぜかドヴォルザークは軽く扱われる。
モーツァルトやベートーベンが貴族や教会をパトロンとしていた時代から、この時代は産業革命で金を持った平民に音楽が開放されていく時代でもありました。ブラームスは、台頭してきたブルジョワや平民出身の知識層相手に「オレって分かってるんだよね。」的スノッビーな音楽を書いて満足させていた。保守的な顧客に、コテコテの作曲技法をひけらかし、人生の哀愁を訴える音楽を書いた。
日本人、特に「オレは音楽を分かっている」的クラオタにブラームスが受けが良いのは、やはり保守的な日本人の中でも、とりわけそういうスノッビーなクラオタの感性に合ってるんだと思います。
同じ時代に、「北欧神話」の世界さえ再現していれば、調声を壊してチャレンジいてもOKという偏執狂のパトロンに囲われていたワーグナーとの違いは、顧客とビジネスの差でもあったのでしょう。
私のように知性が欠落している下僕は、ブラームスなんて面倒くさくって聞いてられるか~い。それに比べて、ドヴォルザークのなんと正直で心優しい音楽なことか・・・ブラームスも初期の頃はこういう音楽を書いててんですけどね・・しかめっ面のビジネスに嵌っていったんですな。
私、ドヴォルザーク大好きです。冬に暖かい部屋で聴いてると最高です。
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