迷宮で考える購買力平価のラビリンス

マルタの首都ヴァレッタの路地

古都で一歩裏通りに入れば、そこは迷宮。

この迷宮は、安い、美味いヤツです。おまけに、お隣のイタリアとは違って店員がフレンドリー。

安いと言っても、それは西側のEUと比べてであって、物価はほとんど日本と変わりません。ご覧の通り、この国は過去の遺産の観光で食っていて、実質は途上国レベルです。産業と呼べるものは何一つない。社会資本の充実も最新の店舗も日本とは雲泥の差です。これで、給与水準も物価もほぼ同じ。 日本と同等の国力を持つ西側EUの物価は日本より高い。

なんでやねん? どう考えてもおかしい。

日本はこの20年間成長もインフレもなかったからだと言われるが、この国はこの体たらくで成長して日本に追いついているのか?ドイツやフランスは成長して日本よりもっと凄い国になっているのか?ノーです。

こういう統計は、インフレや様々な要素が考慮されてはいるが、日本の成長がないのは日本円が安くなり続けてドル換算の統計では実質が反映されていないからではないのか?だから、アジアの途上国から観光客が来てバカ買い・バカ食いできるんだ。デフレをプッシュしたと言われる前日銀総裁の白川さんは「1ドル70円でも円高ではない。」という方針を掲げていたが、購買力平価を考えるとその通り。

円安にしても一部の大企業が儲かるだけで、その利益は国民に還付されない。社内留保か外国への投資に充てられるだけ。とすれば、1ドル70円にすれば、物価水準は外国と同じになるし、我々庶民は安い物価を享受できる。消費税10%なんて楽勝で克服できる。

生産性の低い中小企業は潰せばよいという意見が最近あるが、今のおかしい為替レートで利益の出ない企業より、まともな為替レートで利益が出ないトヨタのほうが生産性は低いんじゃないの?

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